漢方流「コーヒー」再発見!!

=NHK総合テレビ「ためしてガッテン」より= 1995年11月放映

目覚まし効果をアップする
<コーヒーの飲み方>
ワンポイント・アドバイス
疲れている時ほどスッキリする
勉強中など下がった能力をアップ
集中力をアップさせる効果あり
人気テレビ番組「ためしてガッテン」の実験室が注目したのは、昔からよく知られているコーヒーの目覚まし効果。コーヒーに含まれる成分のカフェインが眠気防止に役立つことは一般的にご存じの方は多いのですが、飲むタイミングや状況によって効果に違いが現れるのか、「大変疲れている人」「やや疲れた人」で実験した結果があります。協力したのは、約500Hを走行したばかりの長距離トラックの運転手さん、約300Hの中距離トラックの運転手さん、約100Hの近距離トラックの運転手さん。荷物を運び終えてすぐに簡単な足し算の計算をしてもらい、成績をチェック。コーヒーで一服した後、ふたたび計算をしてもらいました。コーヒーを飲む前と飲んだ後で、どのくらい成績が変わるのかをそれぞれの条件でくらべてみると……結果は、すべての運転手さんの正解率がアップ。特に長距離の運転手さんほどコーヒーの効果が著しくあらわれる傾向が見られました。つまり、疲れている人ほど、コーヒーを飲めば集中力が回復することがわかりました。
リラックス効果を高める
<コーヒーの飲み方>
ワンポイント・アドバイス
●リラックスするには一杯のコーヒーがおすすめ
●イライラしている時もコーヒーが気分を落ち着かせてくれる
コーヒーには眠たい時に頭がスッキリの覚醒作用と同時に、気持を静めリラックスさせる働きも持っています。まるで対称的な効果ですが、「ためしてガッテン」実験室では興奮のピーク時にコーヒーを飲むとどんな変化があらわれるのか科学的にチェックしています。実験の協力者は、熱狂的な阪神タイガース応援団のメンバー。阪神優勝の試合の様子をビデオで球場のスクリーン上に再生しながら実際の試合時さながらに応援をしてもらうというもの。熱烈な阪神ファンたちは優勝決定時には興奮度もピークに達しました。ビデを見た直後の精神状態を測定、そしてコーヒーを飲んで20分後にふたたび測定。すると「コーヒーを飲んだ後」のデータは精神が安定している状態を示しました。この結果は、コーヒーの持つ香りや成分が自律神経のバランスを保とうとするため、コーヒーを飲むと心が落ち着きくつろいだ気分になれることをあらわしています。
【実験協力/京都大学 伏木亨研究室+森谷敏夫助教授】

グラフ
血液の循環をよくする働きがある

<コーヒーの飲み方>
ワンポイント・アドバイス
●コーヒーは血液の流れをよくする
●代謝を高め、老廃物を排出しやすくする
●自然素材でノンカロリー飲料

目覚まし効果で知られるカフェインは、日常の健康づくりに役立つ働きが他にもいろいろ。たとえば、エネルギー消費と脂肪分解を促進する働きもあるのです。
「ためしてガッテン」実験室ではコーヒーを飲む前と飲んだ後の代謝量を測定。実験の結果では、冷え性の人や日頃運動不足気味の人はコーヒーを飲んだ後の代謝量が増えるというデータが得られました。これは、カフェインには心臓の働きを活発にさせ、血液循環をよくする効果があるため、毛細血管を広げ、血流をよくする働きがあり、全身の体温を上昇させるからです。またコーヒーの毛細血管の拡張作用は、末端の血管まで開かせる働きがあります。その結果、高血圧の人には血圧を下げるように働くのです。「高血圧の人にコーヒーはよくない?」という人もいますが、決してそうではありません。
 古代や中世の人びとは、コーヒーを緑茶と同じように薬として飲んでいたそうです。「悪い部分に作用して普通に戻そうとする」という効用を昔の人びとが日常的な経験から知っていたからかもしれませんね。
【実験協力/共立女子大学 泉谷希光研究室】
*グラフ