災害時に「癒やし」提供 県と生活衛生協など包括協定
平成25 年3月8日(金)
滋賀県と大規模災害時に被災者を支援するための包括協定を締結いたしました。

 東日本大震災などを教訓に、県と県生活衛生協会、県生活衛生営業指導センターは8日、大規模災害時に被災者を支援するための包括協定を締結した。地震や風水害が発生した際、入浴や炊き出しなどのサービスを無償で提供する内容が盛り込まれている。

 県生活衛生協会は、公衆浴場の組合や、クリーニング業者の組合など、関連分野の9組合で構成されている。県は、このうち4組合とすでに個別に災害時支援協定を締結しているが、それぞれの業種が相互に連携できるよう、新たに包括協定を締結。既存の協定は廃止した。

 包括協定には、災害時の帰宅困難者に対し、トイレや入浴施設を無償提供するのをはじめ、避難所で生活する被災者に食事やコーヒーなどの提供、避難所での映画上映会の開催などが盛り込まれている。

 大津市京町の県公館でこの日、締結式が行われ、嘉田由紀子知事は「癒やしを提供してもらえるのはありがたい。『住み心地日本一』に向けて力を合わせていきたい」と連携の重要性を強調。県生活衛生協会の佐藤良治理事長は「県民だけでなく、観光などで滋賀を訪れて被災した人たちにも温かい手を差し伸べたい」と話していた。

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